陸山会事件、小沢一郎、石川知裕の裁判についてざっくり解説

石川知裕は二審も有罪

このウェブサイトは、作家である松本肇が、陸山会事件をめぐって行われた刑事裁判の、判決文を精読することで抱いた矛盾点や疑問点を挙げて分析した、「判決文解説書」であります。
判決文解説書といっても、東京地裁が作成した判決要旨は133ページもの膨大な量になるため、ウェブサイトで解説するとなると、こちらも膨大になってしまいます。

そこで、なるべく簡潔に、争点を絞って、私なりの解説を述べたいと思います。

まず、この陸山会事件の元秘書事件について、私が抱いた結論は「石川知裕氏は有罪」です。だから、平成25年3月13日に言い渡される控訴審判決も有罪であるべきだし、上告したとしても、それは有罪であるとするのが社会正義だと思うのです。

一方で、石川知裕議員の後援会に所属する人はもちろん、当の石川議員が仕えていたとする小沢一郎議員の周辺の人々は、小沢氏について無罪判決が確定したのだから、石川議員も無罪と考えるのは普通でしょう。しかし、ここは涙を飲んで「有罪」を覚悟すべきだと思っています。


彼は有罪


©ぼうごなつこ(2013.3.12)
石川知裕議員と私が知り合ったのは、2010年。石川氏と佐藤優氏(作家)の勉強会に参加したことがきっかけです。石川氏は物腰の柔らかい人物で、誰とでも友達になれる、フレンドリーを絵に描いたような政治家です。だから、個人的に飲み食いしたことのない私に対しても、友人のひとりとして受け入れてくれる、とても良い人です。彼の『雑巾がけ ―小沢一郎という試練』という著書には、「マブダチ、松本肇さんへ」とサインしてくれるほど、「いい人」なのです。(もちろんこれは勉強会出席者に向けてのサービスであって、本当のマブダチとは違うことは理解しております)
もし彼が私の地元の議員であるなら、私も応援演説を買って出てもいい。そんな気にさせるくらい、本当に「いい人」なのです。
そんな「マブダチ」でありながら、私がかの陸山会事件について、なぜ「有罪だ」と断言してしまうのかは、このサイトの結論部分に書いてありますので、早く知りたい方は、先にそちらを読んでいただいて構いません。

ここできちんとみなさんに宣言しておきます。
私はなるべく冷静に、なるべくフラットに、法の趣旨に基づいて、裁判所が出した判決文(判決要旨)に沿って、私が抱いた疑問や矛盾、そして印象を書かせていただきます。
取材源は基本的に判決要旨ですので、もしこのウェブサイトに疑問があった時は、私の人格批判や思想批判をする前に、判決要旨を入手されて、意見をお寄せいただければと存じます。

 


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